スピリチュアルな春の掃除
サント ラジンダー シン ジ マハラジ
春の掃除があるのと同じように、この時間をスピリチュアルな春の掃除の一つとして使うこともできます。スピリチュアルなお家を片付ける時です。そうすれば、私たちは、神様の愛を受け入れ、喜びと幸せを私たちの生活に取り入れられるようになるでしょう。
スピリチュアルな家とは、私たちの魂が存在する身体と心のことです。では、スピリチュアルな家を掃除するにはどうすればよいでしょうか？霊性が流れ込むためには、私たちの散らかったマインドと問題の原因を片付けなければなりません。
春の掃除の前に、私たちはしばしば、何が家を散らかしているのかをよく点検します。最初に、どのくらいのクリーニングを行う必要があるかを確認するために歩き周ります。何を持っていたいのか、そして何を捨てたいのかを評価します。片付けるには自分自身だけではあまりにも難しいものがあると思い至るならば、誰かに助けを求めることもするでしょう。
同様に、スピリチュアルな春の掃除では、私たちが何を保持し、何を捨てたいのかを整理整頓するために、自分自身の内側を探索してみる必要があります。自分自身のどのような側面を浄化したいかを評価しましょう。どんなガラクタがマインドや私たちの心を散らかして、神の愛を開かないようにしているのかをみていきましょう。
例えば、私たちを混乱させるいくつかの基本的な障害は、怒りとエゴです。これらを生活から取り除く方法を見てみましょう。
怒り
怒りは、通常、他の人に向けられます。怒っているとき、私たちは何をしているのでしょう？私たちは、相手のことを考えています。その人が何をしたか、何を言ったかを考えています。心の中で、何が起こったのかを思い返して、ちょうど映画のDVDを再生するのと同じようにシナリオを再生し、それから、その人にどんな仕返しをしたいのかシナリオを書き始めます。未来に仕返しをするための表現や言葉で新しい映画を作り始めます。このようにすることがどうして私たちを助けるのでしょうか？
怒りの家をきれいにする方法は、「私はこの相手のことを考えたり、言葉や行いを通してこの相手とお互いに怒り持って対話したりすることに時間を費やしたいのか、それとも、むしろ神の愛を体験することから来る喜びと幸せを私は経験したいのだろうか？」と私たち自身に聞くことです。
私たちは他人のことを考えることから離れて、思考を神の方に向け直すことを積極的に選択する必要があります。
エゴ
エゴで満たされているとき、私たちは自分の考えでいっぱいです。私たち自身を他の人と比較し、私たちは他の誰よりも優れているという判断を下します。私たちの方が他の人たちよりも強いのだと思います。私たちが望むものは何でも受け取る権利があると感じるかもしれません。私たちの方が他の人たちよりも知的に優れていると感じたり、私たちの方が他の人よりも賢いと感じるかもしれません。
エゴの救済策は、無私の奉仕です。他の人に役立つ活動に時間を費やせば、自分自身にではなく他の人に奉仕しています。自分の利益を求めずに奉仕するならば、自分自身のことを考えていないのです。このように、私たちはエゴを排除していきます。
このビデオでは、サント ラジンダー シン ジ マハラジが、瞑想の恩恵と、それがどのように日常生活にポジティブな資質をもたらすのに役立つかを話しています。
心配事を手放す
日々の生活を送る中で、私たちは、また、過去と未来へ思いを馳せることもあります。これらの思いは、私たちが過去にしたことや、これからしたいことを中心に展開しています。ほとんどの場合、それらの思考は心配でいっぱいです。私たちは、何が起こったのか心配し、何が起こるかを心配しています。何が起こったのかを心配することは、後悔、恥、失望、絶望の考えで色付けされています。将来への思考は、しばしば恐怖、懸念、不安を伴う心配です。過去と未来に思いを巡らす時、私たちは今の瞬間を逃しています。私はいつも今この瞬間（present）を、贈り物（present）だと考えています。それは神様からの贈り物です。
私たちは過去の考えを整理する必要があります。何が起こったとしても、それは起こったことなのです。起こって欲しくないと願ったことも、人生ではたくさん起こります。多くの場合、他の人たちが私たちを誤解したり、何かを誤解したり、たとえ何も起こらなかったときでも、彼らが起こったと感じたことに対してその埋め合わせを求められたりします。時には私たちは何か間違ったことをし、時には、ただ他の人が私たちが何か悪いことをしたと感じただけだったりもします。でも、過去を変えることはできません。
たとえ私たちが何か悪いことをしていなくても、他の人が私たちに対してどのように行動するのかを変えることはできません。きれいに春の浄化をして、私たちは過去のすべての心配や失望を洗い流す必要があります。一瞬一瞬を、神の愛を体験する新鮮な機会にしましょう。
過去を離れて、新しい瞬間を歓迎しましょう。私たちは過去のほこりを一掃し続けるための内なる掃除機を持つべきです。そうすれば、私たちのスピリチュアルな家は、新しく訪れる今この瞬間に神が入って来るのを迎える、塵一つない状態になるでしょう。
同様に、私たちは、将来の考えに対しても春の掃除をする必要があります。私たちは未来への想像力で家を乱雑にします。何が起こるかを恐れ、不安の中で暮らしています。将来に何が起こってほしいとか、何が起きてしまうのかと恐れて忙しくしています。今、数日後、そして何週間後に何が起こるのかという思考を止めて、目を覚ますならば、私たちは将来を心配するのをやめ、今この瞬間に生きるでしょう。
真の尺度
十分に家を掃除したかどうかの真の尺度は、私たちの注意がどこに向いているかを見ることです。それがうまく行っているときは、私たちの思考は静止しているでしょう。私たちは過去や未来についての考えから解放されています。私たちは怒りとエゴから自由になっています。瞑想に座ったとき、私たちは簡単に内側に焦点を当てることができるようになり、神の愛で満たされるのを待っている空のカップのようになるでしょう。私たちの内なる存在は愛で満たされ、それは私たちを通してエネルギーの波のように流れるでしょう。この愛はスピリチュアルな高揚をもたらします。それは私たちの内側を鼓舞するでしょう。私たちはすべての人々とすべてのものに愛を感じ始めるでしょう。これが私たちの家がきれいであるかどうかの真の尺度です。
この春、心とマインドを整理整頓して、私たちの魂を養ってくれる神の愛の新鮮な空気を招き入れる、春の掃除にチャレンジしましょう。そうすることは、私たち自身を手助けするだけでなく、周りのすべての人々の模範となるでしょう。それは、一年中、そして来るべきすべての時間のために私たちに役立つ活動なのです。
